「もう、うちでは支えきれません」認知症を患った75歳父、〈年金月4万円〉の現実に、年収480万円・長男が選んだ苦渋の一手

「もう、うちでは支えきれません」認知症を患った75歳父、〈年金月4万円〉の現実に、年収480万円・長男が選んだ苦渋の一手
(※写真はイメージです/PIXTA)

少子高齢化が進むなか、親の介護や生活支援を、40〜50代の子ども世代が担うケースが増えています。とくに、親の年金額が少ない家庭では、ダブルケア・トリプルケアと呼ばれるような負担に直面するケースも少なくありません。親の介護と仕事の両立、経済的支援、きょうだい間の温度差……。どれかひとつでも重ければ破綻しかねないなか、すべてがのしかかってくる家庭もあります。

「もう、うちでは支えきれません」──苦渋の施設入所決断

ある日、正一さんが深夜に徘徊し、近所の交番に保護されたことがありました。幸い大事には至らなかったものの、その出来事が藤村さんの限界を決定づけました。

 

「もう、うちでは支えきれません……」

 

家族で話し合いを重ねた結果、正一さんを特別養護老人ホーム(特養)へ申し込むことに。ただし、特養は「要介護3以上が原則」のため、要介護2の正一さんはすぐには入所できませんでした。

 

「その後、進行で要介護3になって入所が決まりました。費用は月7万円程度。負担は大きいですが、正直“命を守るため”には必要な決断だったと思っています」

 

正一さんの施設入所から半年。藤村さんはようやく、家族との時間に少しずつ余裕を感じられるようになってきたと話します。

 

「父に申し訳ない気持ちがなかったわけではありません。でも、共倒れになる前に、苦渋でも決断してよかった。介護って、“がんばること”より、“限界を知ること”のほうが大事かもしれません」

 

いまも月々の負担は続きますが、「できる範囲で支える」という距離感を保ち続けることが、家族のためでもある──。

 

親の介護は“正解のない選択”の連続です。大切なのは、家族全体が壊れてしまう前に、選択肢を検討し、制度を活用しながら「守るべき暮らし」を見直す勇気なのかもしれません。

 

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