「どうなってるんだ…」大企業部長〈貯蓄6,000万円〉〈年金月35万円〉で余裕の老後も、10年後に露呈した「異様な通帳残高」【CFPが解説】

「どうなってるんだ…」大企業部長〈貯蓄6,000万円〉〈年金月35万円〉で余裕の老後も、10年後に露呈した「異様な通帳残高」【CFPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

現役時代は高収入で羽振りも良く、定年後も充分な資産と年金があれば老後の生活に困ることはないと考える人もいます。しかし、お金の使い方によっては資産がみるみる減ってしまう可能性も否定できません。今回はトータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、定年退職後も現役時代の感覚のまま生活することの危険性と、そのような状態に陥らないための対策について解説します

あれだけあったのに…信じられない通帳残高

定年から10年たち、75歳になった隆二さん。まだ身体は動くものの、持病のための通院を続けており、その間隔が年齢とともに短くなりました。「そろそろ介護が必要になったときのことを真剣に考えなければならない」と考え、それまでまったく興味を示さなかった通帳の残高を確認したといいます。

 

そこで、隆二さんは目を疑いました。 定年退職時に6,000万円あったはずの貯金が半分の3,000万円にまで減っていたからです。

 

「いくらなんでも、こんなに使ってないだろ! どこにいったんだ」

 

あわてて妻に確認すると、理由は「使っていた」というシンプルなものでした。

 

理由の1つは隆二さんの交際費。隆二さんは、部下との飲み会や友達とのゴルフなどで毎月10万円以上を使っていました。「せっかくだから」とお高めの料亭で食事をしたり、1軒だけで終わらずにはしごをすることも少なくなかったといいます。

 

また、「孫費用」もかさんでいました。孫が6人いる隆二さんは、孫の誕生日のお祝いはもちろん、お盆や正月に遊びに来たときにはご馳走を用意したり外食したり。お小遣いやプレゼントも用意していました。

 

1人にかかるお金は少なくても、6人だとその金額は馬鹿になりません。時には3世代全員で旅行に行くこともあり、その費用も隆二さんがすべて負担していました。妻も「きちんとは計算できていない」と言いますが、10年間で大きな金額になっていたのです。

 

そのほか、子どもたちのマイホーム資金の援助、隆二さん夫婦が住む家のリフォーム……さまざまな支出が重なり、3,000万円を使い果たしていました。その裏にあったのは、定年退職時にあった十分な資金、そして月35万円という年金に対する過信。そして、現役時代から変えられなかった金銭感覚です。

 

妻は「まだ3,000万円あるじゃない」といいますが、介護リスクなどを考えた隆二さんは、このままでいいのかと一気に不安になったといいます。

 

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