通帳残高50万円ですよ!?…年収600万円の55歳サラリーマン、79歳父の急逝で35年ぶりに帰省→税理士から告げられた「まさかの相続税額」に悲鳴【税理士の助言】

通帳残高50万円ですよ!?…年収600万円の55歳サラリーマン、79歳父の急逝で35年ぶりに帰省→税理士から告げられた「まさかの相続税額」に悲鳴【税理士の助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

長年実家と疎遠だった人にとって、突然の「親の死」は想像以上に重くのしかかります。親への後悔が募るなか、相続という思わぬ壁に身動きがとれなくなるケースも……。斉藤さん(仮名・55歳)の事例をもとに、実家の相続における税務上の注意点をみていきましょう。宮路幸人税理士/CFPが解説します。※個人の特定を避けるため、登場人物の情報および時系列を一部変更しています。

税理士から告げられた「衝撃の事実」

その後、相続税申告のため税理士に依頼したところ、実家の土地は「約1億円」もの価値があることが判明。実は浩一さんの実家は、東京都杉並区に建つ一軒家だったのです。

 

税理士は渋い顔をして、浩一さんに次のように言います。

 

「ご実家の土地の評価額がおよそ1億円ですから、建物とその他の財産を合わせると、約1,000万円の相続税がかかります」

 

耳を疑う相続税額に、浩一さんは驚きを隠せません。

 

「え、い……1,000万円!? こんなボロ屋が!? そんな、なにかの間違いでしょう。それに、父の通帳にはたった50万円しか入っていなかったんですよ? そんな大金、私の家にはありません」

 

妹が告げた「私はなにもいらない」の真相

税理士から聞いた話を妹に伝えた浩一さん。「1,000万円なんて払えない」と相談すると、妹は冷めた目で淡々と話し始めました。

 

「実は……。父の預金が少ないのは、土地は兄さんに継がせるからって、父さんは私に預金を生前贈与してくれていたからなの。だからこのあいだ言ったでしょ、今回の相続では私はなにもいらないって。だから、相続税はお兄ちゃんがどうにかして」

首都圏の地価高騰がもたらす弊害

近年、東京の不動産価格は高騰が続いています。2010年を超えたあたりから上昇しはじめ、2020年以降は輪をかけて高騰。特に、東京23区の人気のある町では上昇率が高くなっています。

 

不動産を所有している人にとって、土地の価格が上昇することは喜ばしいケースが多いでしょう。しかし、不動産価格の上昇にともなって土地の評価額が高騰することで、相続の際に税負担が増すなど、思わぬ弊害が生まれているのも事実です。

 

相続税の土地の評価方法は、路線が設定されている市街地の土地には「路線価方式」が、路線価が設定されていない郊外の土地には「倍率方式」が用いられます。浩一さんの実家は杉並区ですから、路線価方式で評価され、自宅に面している道路に付された「路線価×面積」により求めることができます

※ なお、路線価図の詳細は、国税庁のWEBサイトで確認することができます。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ節税に有効な「小規模宅地の特例」は使えない?

※プライバシー保護のため、登場人物の情報は一部変更しています。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録