(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢期に入ると、住まいにまつわる不安が現実味を帯びてきます。年金生活での家賃負担、近所づきあいの変化、健康への不安、そして“孤独”。こうした事情から、自然に囲まれた地方やリゾート地への移住を選ぶ高齢者も少なくありません。一方で、移住後の孤立や医療アクセスの悪化など、「移住の落とし穴」も近年注目されています。今回は、都内での暮らしを経て、地方での生活に“安らぎ”を見出した男性のケースを通じて、移住成功のヒントを探ります。

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    医療・交通インフラの“条件”が成功のカギに

    一方で、誰にとっても地方移住が“うまくいく”とは限りません。地方では高齢者の移動手段が限られることが多く、買い物や通院が負担になるケースも少なくないのです。

     

    また、医療体制についても、都市部ほどの選択肢や専門性がない場合もあります。移住先を検討する際は、以下のような点を確認しておくことが勧められます。

     

    バスやシニアタクシーなどの交通支援制度の有無

    総合病院やクリニックまでの距離・アクセス

    災害時や緊急時の地域支援体制

    地域住民との交流機会や自治会活動の頻度

     

    坂本さんの場合は、「後輩が先に暮らしていた」という“つながり”が安心感につながったといいます。

     

    「まったくの“よそ者”だったら、ここまで馴染めなかったかもしれませんね。最初は特に、何かと顔を出して、できるだけ地域の行事に参加するようにしていました」

     

    近年では、自治体による「移住支援金」や「お試し移住住宅」なども整備されており、高齢期の移住を後押しする施策も増えています。一方で、“自然があれば幸せになれる”という幻想だけで移住を決めてしまうと、孤独やトラブルを招く可能性もあるのが現実です。

     

    移住の成否を分けるのは、「想像できるかどうか」かもしれません。普段の買い物、病気になったときの対応、地域とのつながり——そうした“生活のリアル”を下見の段階で丁寧に確認することが、後悔のない移住につながるのです。

     

    「東京に戻りたいと思ったこと? ……今のところ一度もないですね」と笑う坂本さん。

    70代の新しい暮らしが、今日もゆっくりと流れています。

     

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