「親が子の住まいに文句を言う」ワケ
最近では「親が子の住まいに文句を言う」「孫の学校や習い事に口を出す」といったことが原因で、連絡を絶たれるケースも報告されています。こうした背景には、親世代の“心の居場所の喪失感”もあるのかもしれません。
住宅購入や引っ越しに関しては、ファイナンシャルプランナーなどの専門家も「家族全体にとっての生活設計を視野に入れるべき」と指摘します。とくに、将来的に親の介護を見据える立場であれば、居住地の選定や移動距離、生活支援の可否なども長期的に考える必要があるでしょう。
英明さんは、母との関係を修復するために、今後「時間をかけて話し合いを持つつもり」だと語ります。
「自分が親になって思うんです。たぶん母も“家族のことを大切に思っていたからこそ”怒ったんじゃないかって。自分の正しさだけを主張するんじゃなく、相手の立場や気持ちも想像することが大切なんですよね。親子でも、それができないと一方通行になる」
誰にとっても家族は特別な存在です。しかし“特別”だからこそ、心の機微は複雑で、ときに深く傷つけ合うこともあります。血縁に甘えず、ひとりの人間同士として尊重し合うことが、現代の家族に求められているのかもしれません。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
