「あなた、お疲れさまでした。離婚してください」…〈貯蓄5,000万円〉〈年金月17万円〉65歳夫の穏やかな老後が一変。原因は40年前の「産後の恨み」【CFPの助言】

「あなた、お疲れさまでした。離婚してください」…〈貯蓄5,000万円〉〈年金月17万円〉65歳夫の穏やかな老後が一変。原因は40年前の「産後の恨み」【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「産後の恨みは一生」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。熟年離婚の原因が、数十年前の産後に生じた不和だったというケースも少なくありません。今回はトータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、熟年離婚によって発生する財産分与の内容や離婚を防ぐためのポイントについて解説します。

茂雄さんの謝罪…妻の気持ちの変化

離婚を前に、茂雄さんはようやく自らの過ちを認め、藤子さんに頭を下げました。そして「これからは家事を分担して暮らしていこう」と提案します。

 

藤子さんはすぐには首を縦に振りませんでしたが、「半年間様子を見てから判断する」と答えてくれました。

 

その半年間、茂雄さんはごみ出しや掃除を担当し、手を抜かず続けました。少しずつ変わっていく姿に藤子さんの心も動き、最終的に離婚は取りやめ。夫婦はこれまでどおり生活を続けることになったのです。もちろん、家事分担はそのまま継続されました。

普段からお互いを思いやる心が大切

産後の夫の態度がきっかけとなり、その後も不満が積み重なって熟年離婚に至るケースは少なくありません。いざ離婚を突きつけられると、妻に頼りっぱなしだった夫の側は「自分は一人で生きていけるのか」という不安にさいなまれます。

 

確かに仕事をして家庭を支えるのは大変です。しかし、同じように子育ても大変なのです。特に、出産時には死ぬかもしれないくらいの痛みを耐え、子どもを産むのです。その苦労を理解し、まずは妻の体調や気持ちを優先する――それが熟年離婚を防ぐ大切なポイントといえるでしょう。

 

もし心当たりがあるなら、今からでも「あのときは申し訳なかった」と謝ってみることです。恨み言が返ってくるかもしれませんが、それだけ妻が我慢してきた証拠。自分の責任として受け止め、歩み寄ろうとする気持ちこそ、これからの家庭を変えるきっかけになるはずです。

 

 

新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®

 

 

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