茂雄さんの謝罪…妻の気持ちの変化
離婚を前に、茂雄さんはようやく自らの過ちを認め、藤子さんに頭を下げました。そして「これからは家事を分担して暮らしていこう」と提案します。
藤子さんはすぐには首を縦に振りませんでしたが、「半年間様子を見てから判断する」と答えてくれました。
その半年間、茂雄さんはごみ出しや掃除を担当し、手を抜かず続けました。少しずつ変わっていく姿に藤子さんの心も動き、最終的に離婚は取りやめ。夫婦はこれまでどおり生活を続けることになったのです。もちろん、家事分担はそのまま継続されました。
普段からお互いを思いやる心が大切
産後の夫の態度がきっかけとなり、その後も不満が積み重なって熟年離婚に至るケースは少なくありません。いざ離婚を突きつけられると、妻に頼りっぱなしだった夫の側は「自分は一人で生きていけるのか」という不安にさいなまれます。
確かに仕事をして家庭を支えるのは大変です。しかし、同じように子育ても大変なのです。特に、出産時には死ぬかもしれないくらいの痛みを耐え、子どもを産むのです。その苦労を理解し、まずは妻の体調や気持ちを優先する――それが熟年離婚を防ぐ大切なポイントといえるでしょう。
もし心当たりがあるなら、今からでも「あのときは申し訳なかった」と謝ってみることです。恨み言が返ってくるかもしれませんが、それだけ妻が我慢してきた証拠。自分の責任として受け止め、歩み寄ろうとする気持ちこそ、これからの家庭を変えるきっかけになるはずです。
新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®
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