“背伸び購入”はもう通用しない時代に
2024年現在、都内新築マンションの平均価格は1戸あたり約9,500万円に達し、共働きの30代夫婦でも手が届きにくい価格帯になっています。かつてのように“背伸びして買う”という選択は、もはや当たり前ではなくなりつつあります。
田島さん夫妻は、昨年タワマンを売却しました。幸いにも購入時とほぼ同額で売れ、諸費用を差し引いてもわずかながら手元資金が残ったそうです。
「持ち家の満足感もあったけど、うちは“所有する喜び”より“余白のある暮らし”の方が大事だと気づきました」
現在は東京都北東エリアの賃貸マンション(2LDK・駅徒歩10分)に住んでいます。子どもが小学生になるまでには再度購入も視野に入れていますが、「今のほうが気持ちに余裕がある」と語ります。
「タワマン生活に後悔はありません。楽しい思い出もたくさんあるし、あの頃の選択にも意味はあった。ただ、“身の丈”って、やっぱりあるんだなと思いました」
