俺は出世なんて興味ない…年収2,500万円の役員同期を尻目に、スカし続けた大企業“万年ヒラ”サラリーマン…50歳で届いた「ねんきん定期便」に唖然としたワケ【FPが解説】

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(※写真はイメージです/PIXTA)

株式会社マイナビの調査によれば、「管理職を辞めたい」と考える中間管理職は2割近くにのぼります。「責任を背負いたくない」「自由がなくなる」こうした理由から昇進を望まず、あえて“万年ヒラ”の道を選ぶ人が増えてきました。目先のワークライフバランスを考えれば、それは賢い選択に思えるかもしれません。しかしその選択が、数十年後の老後において自分の首を絞める結果に繋がる可能性も……。本記事では、FP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が、柴田茂さん(仮名)の事例とともに、生涯収入格差について解説します。

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老後を左右する「現役時代の選択」

2019年に話題となった「老後2,000万円問題」のもととなった「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書」によると、そのなかにある平均的な高齢夫婦二人暮らしの生活費と年金収入では2,000万円程度不足が想定されるという試算に注目が集まり、物議を醸しました。特に独身の場合、年金をわかちあう配偶者もいないため、より多くの資産が必要と考えられます。

 

しかし、これは現役時代の選択により、経済状況を大きく左右するものです。会社で成果を出し、責任あるポジションで活躍することや、収入アップが見込める環境に身を置くことは、そのときの生活の豊かさ、老後の不安解消にもつながります。

 

単に「年収や肩書き」に執着する必要はありません。しかし、自分の将来の安心を考えるのであれば、目の前の仕事に全力を尽くし、経済的余裕を生み出す工夫をしていくことが、将来の選択肢を広げる最善の道なのかもしれません。

 

 

小川 洋平

FP相談ねっと

ファイナンシャルプランナー

 

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