仮想通貨は「自己責任の世界」、資産を守るための6つの鉄則
日々巧妙化する詐欺や不正アクセスから資産を守るためには、どのような対策が必要なのでしょうか。最低限、以下の6つの鉄則は実践することをお勧めします。
1.ネットから隔離する「ハードウォレット(コールドウォレット)」の活用
日常的な売買に不要な長期保有分の仮想通貨は、ネットに接続されていない専用デバイス(USB型など)に移して保管。
2.資産を「分散」させ、取引所への集中を避ける
取引所に置く資産は、売買に必要な最小限に。残りは複数のウォレット(ハードウォレットや個人のソフトウェアウォレット)で分散管理する。
3.二段階認証(MFA)の徹底
パスワードに加えて、Google Authenticatorなどの認証アプリや物理キー(YubiKeyなど)を導入。SMS認証は、SIMスワップ詐欺のリスクがあるため避ける。
4.公式サイト以外からログインしない
メールやSNSのリンクは絶対にクリックせず、必ず自分でブックマークした正規のURLからアクセス。
5.秘密鍵・リカバリーフレーズの厳重管理
ウォレットの復元に必要な情報を第三者に絶対渡さない。紙に書いて金庫で保管するなど、オフライン管理が基本。
6.ITリテラシーに自信がなければ手を出さない
上記の対策を「よくわからない」「面倒だ」と感じる人は、まだ仮想通貨に手を出すべきではない。これが、資産を守るための最も賢明な判断。
攻めと守りのバランスを
投資と同じくらい重要なのが「守りの仕組み」です。特にフィッシング詐欺は年々巧妙になり、経営者や資産家であっても標的になります。仮想通貨は大きな可能性を秘めた資産クラスですが、それは強固な「守りの仕組み」があってこそ。資産形成を考えるうえで、「お金をどう増やすか」と同じくらい、「どう失わないか」を意識することが不可欠です。
佐藤さんのように、一瞬の油断が、何億円もの資産を消し去る現実があります。これは仮想通貨投資に限らず、お金を増やすスキルに注力する人は多いですが、同じだけ「情報リテラシー」を磨くことが、これからの時代に資産を守り抜く唯一の備えとなるでしょう。
森 逸行
ファイナンシャルトレーナーFP事務所
代表
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
