(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、65歳以上の親が、40~50代の子どもを経済的に支え続ける“逆転依存”の状態が深刻化しています。特に問題視されているのが、「高齢の親の年金収入に依存して暮らす中高年の子どもたち」の存在です。なかには、年金がまるで“家庭内ATM”のように扱われ、親の生活や健康を顧みない搾取に近い形で費消されていく家庭も。深刻な問題でありながら、表面化しづらいこの実態に迫ります。

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見えない貧困の温床に…「親子共倒れ」を防ぐには

高齢者の年金は、「本人の生活保障」のために設計された制度です。しかし現実には、親の年金が子どもの生活費に流れてしまう世帯も増えています。

 

また、8050問題・7040問題などで指摘される「ひきこもりの長期化」や「中高年単身者の貧困」といった社会構造的課題が背景にあり、もはや「家庭内の問題」だけでは済まされない状況です。

 

こうした家庭には、制度の利用が不可欠です。

 

たとえば、「生活困窮者自立支援制度」では、就労支援や家計改善サポートなどの相談を自治体で受けることができます。また、親の年金を子が取り上げているようなケースでは、「高齢者虐待防止法」の対象になり得る場合もあります。

 

さらに、地域包括支援センターは、高齢者やその家族の生活課題に包括的に対応してくれる窓口です。孤立を防ぎ、介護や経済面での負担を軽減する第一歩になります。

 

親子の共倒れを防ぐためには、「家族だけで抱え込まない」ことが何より重要です。経済的な依存や心のしがらみは、第三者の介入によって初めてほぐれることもあります。

 

「老後は、静かに一人で暮らすんだと思っていました。でも、現実は全然違いましたね」

 

悦子さんはそう語り、ため息をつきました。老後を迎えてもなお、家族を支えなければならない現実は、多くの高齢者にとって想定外の重荷になっています。

 

子を思う気持ちが、親を苦しめることもある——そんな悲しい連鎖を断ち切るには、家庭内の問題を社会の課題として可視化し、支援につなげていく視点が求められています。

 

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