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「家族間の居候」が生むリスク
家族であっても、生活の場を長期的に共有するには、金銭面・精神面での事前の話し合いが不可欠です。
「ちょっとだけ」のつもりの居候が、いつの間にか生活の依存になってしまうケースは多いもの。家計の負担だけでなく、高齢者自身の生活の質にも影響が出てきます。
佳子さんは区の高齢者福祉課に相談し、生活に困窮している子ども世代向けの支援制度や、母子支援住宅の紹介につなげてもらいました。裕美さん自身も、母の決断を受け止め、転居に向けて動き始めているといいます。
「家族だからこそ、遠慮して言えなかったことがたくさんありました。でも、言わなければ伝わらないし、後々もっと関係が悪くなってしまうと思いました」
高齢の親にとって、子や孫の期間限定の同居は喜びでもある一方、生活への大きな負担でもあります。特に年金暮らしの世帯では、光熱費・食費の増加が家計を直撃し、ストレスや不調を抱える高齢者も少なくありません。
また、経済的・精神的に自立できていない子ども世代が「なんとなく居座る」状態は、家族関係の悪化を招きかねません。「助け合い」と「依存」の境界線が曖昧になったとき、かえって互いを追い詰めてしまうこともあるのです。
家族の絆に甘えるだけでなく、公的支援や社会制度を活用しながらそれぞれが自立して暮らすあり方も模索していくことが求められています。
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