肝臓の数値だと知られる健康診断の「ALP」…実は「骨粗粗鬆症」の危険信号だった【整形外科医が解説】

肝臓の数値だと知られる健康診断の「ALP」…実は「骨粗粗鬆症」の危険信号だった【整形外科医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

骨粗鬆症患者から「いったん脆くなった骨は元に戻らないのですよね。だから、骨粗鬆症には治療法がないのですか?」と尋ねられることは少なくありませんが、しかし質問の答えはノーです。骨粗鬆症は生活習慣の改善や薬物療法などで、進行をストップしたり予防したりすることが可能な疾患です。本記事では、大村文敏氏の著書『ねこ背が気になったら骨粗鬆症を疑いなさい』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集して、日頃の健康診断の結果で注目しておくべき項目や、治療開始前に確認しておくべきポイントについて解説します。

専門医から薬を出される前に確認しておくべきこと

「いったん脆くなった骨は元に戻らないのですよね。だから、骨粗鬆症には治療法がないのですか?」骨粗鬆症の患者からこのように尋ねられることは少なくありません。しかし質問の答えはノーです。骨粗鬆症は生活習慣の改善や薬物療法などで、進行をストップしたり予防したりすることが可能な疾患です。

 

最近では、骨粗鬆症の治療薬が多く開発されており、飲み薬や注射薬などさまざまなタイプの薬が登場しています。薬を飲む頻度も、毎日服用するタイプから、週1回や月1回で済むタイプまで、自分の生活スタイルに合わせて選べるものが増えています。

 

ただし、治療を始める際にはいくつかのポイントを確認する必要があります。

 

まず重要なのは、骨折のリスクを事前に把握することです。たとえば、親が骨粗鬆症で骨折した経験がある場合、その体質を受け継いでいる可能性があります。特に、母親が骨折している場合は、自分も同じ部位を骨折するリスクが高くなるため、早めに治療を始めることが大切です。

 

また、骨粗鬆症の治療を始める前には、糖尿病などの生活習慣病があるかどうかも確認します。糖尿病があると、骨が折れやすくなるリスクが高まることが分かっているため、そうした場合には骨折予防効果が期待できる薬を選ぶ必要があります。

 

さらに注意が必要なのは、ほかの病気で使用している薬との関係です。複数の薬を飲んでいると、薬同士の影響で副作用が出て、骨粗鬆症のリスクが高まる場合があります。

 

たとえば、血液をサラサラにするワルファリンという薬は常用すると骨折リスクが高くなるとされています。そのほか経口ステロイド薬やヘパリン製剤、抗てんかん薬なども骨粗鬆症リスクを高めます。こうした場合には、骨粗鬆症の治療を行う医師とほかの病気を診ている医師が相談しながら治療を進める必要があります。

 

そのほかにも骨粗鬆症の治療を始めるにあたっては、女性の閉経時の年齢、40代以降の骨折歴なども確認が必要なポイントです。閉経が早ければ、エストロゲンの分泌量が早期に減少することから骨粗鬆症のリスクが高くなりますし、また、40代以降の骨折は脆弱性骨折の可能性があるため、骨折歴があるということは骨粗鬆症のリスクが高い、ということになります。

 

そうした要素をしっかりとチェックすることで、幅広い選択肢のなかから最適な治療薬を選択することができるのです。

 

 

大村 文敏

高円寺整形外科 

院長

 

 

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本連載は、2025年6月20日に刊行された大村文敏氏の著書『ねこ背が気になったら骨粗鬆症を疑いなさい』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部抜粋・再編集したものです。

ねこ背が気になったら骨粗鬆症を疑いなさい

ねこ背が気になったら骨粗鬆症を疑いなさい

大村 文敏

幻冬舎メディアコンサルティング

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