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これからは「本物の結婚式」だけが残っていく
時代を超えても残り続けているものにはジャンルを問わず普遍性があります。私は結婚式もその一種だと考えていますが、1つだけ条件があります。それは「本物」であるということです。現在さまざまな形式の結婚式が存在していますが、すべての結婚式が残るわけではなく「本物の結婚式」だけが残ると考えています。
ここでいう「本物の結婚式」とは、特定の形式や演出を指すものではありません。日本で長年受け継がれてきた、本質的な価値を押さえた式のことを意味します。その本質とは「感謝・感動・けじめ」という3つのKに集約されます。
私たちが普段サポートする結婚式は、通常、挙式と披露宴から構成されています。それぞれに重要な意味があることを、プランナーとして深く理解しておく必要があります。
挙式の本質的な目的は、新郎新婦が人生をともに歩む誓いを交わすことにあります。この誓いによって、二人の間に「この人とともに生きていく」という強い決意、つまり「けじめ」が生まれます。結婚後の生活では、交際期間中には経験しなかったような課題に直面することもあるでしょう。しかし、挙式での誓いは、そういった困難も二人で乗り越えていこうという強い意志を育むのです。
例えば、ケンカをした当日に仲直りできない場合、交際していたときであれば、互いの家に帰れば済みました。しかし、共同生活を始めた結婚後はそうはいきません。
結婚して二人が一緒に生きるようになると、お互いのいいところも悪いところも見えてきますし、膝を突き合わせての話し合いが必要になることも出てきます。どちらかが思いがけない困難に遭遇することもあります。この人生のあらゆることを、ともに力を合わせて乗り越えていこうという強い気持ちが芽生えるのが結婚式なのです。
参列するゲストがいようといまいと、けじめが生まれるのは変わりません。挙式という特別かつ厳かな場で、二人が誓い合うことが何より重要な意味をもちます。ともに人生を歩んでいく決意をしたあとは、家庭をもつことや、妻や夫といった立場になることに向けての覚悟もできるのです。
