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決まった形にとらわれる必要はない
結婚式は、人それぞれのスタイルに合わせたオーダーメイドであるべきです。私が提案する「ふたり式」は、伝統的な結婚式の枠にとらわれず、二人の思いを中心に据えた誓約式です。場所や服装、招待客の有無に縛られることなく、二人の気持ちを深く確かめ合い、絆を強められる瞬間を共有します。
このスタイルの結婚式の本質は、「二人がしっかりと誓い合う」ことであり、それさえ実現できれば十分です。私は、普通の結婚式を挙げたくないというカップルに、この「ふたり式」を行うことをおすすめしています。
「ふたり式」を選ぶカップルに最適なプランを提供するなかで、特に印象に残っているカップルのストーリーをご紹介します。
彼らは、伝統的な結婚式には興味がなかったものの、二人の誓いをしっかりと交わしたいという思いはありました。そこで私たちのチームは、彼らの希望を叶えるためにヘリコプターでの挙式を提案しました。これは、プロポーズをした特別な場所の上空で誓いを立てたいという彼らのこだわりを実現するものでした。
選べるロケーションには、思い出が詰まったキャンパスの上空や、祖母が手を振ってくれると約束した公園の近くなどがあり、二人の希望を最大限に叶えることが可能でした。まさに、二人だけのオリジナルな結婚式です。
結婚式を控えた新郎は、友人たちに「明日ヘリコプターで結婚式を挙げる」とのサプライズを伝えました。彼らは、そんな特別な体験が可能だとは思わず「自分たちも知っていたらそんなことをしたかった」と羨ましがったそうです。
実は、新婦は当初、新郎ほどヘリコプターでの結婚式にこだわっていませんでした。結婚式当日、彼女はヘリコプター基地近くのホテルで準備を整え、ウエディングドレスを着て不安な面持ちでヘリコプターに乗り込みました。しかし、上空から見る思い出の場所で、シンプルながらも心からの誓いを交わすうちに、その表情は晴れやかに変わっていきました。
ヘリコプターが地上に戻ったとき、彼女は笑顔を浮かべ「もっと乗っていたかった」と話し、新郎とともに喜びを分かち合いました。その後、家族を交えて準備をしたホテルの個室を使い、ホームパーティーのように和気あいあいと、二人らしい手づくり感のある温かい雰囲気の食事会を執り行いました。両家のお母様に花束を贈呈するなど、派手さはなくとも二人らしい結婚の一日を堪能したようです。
この「ヘリ婚」とも呼ばれるカスタムメイドの結婚式は、パイロットの協力を得て思い出深いものとなりました。空の上での唯一の証人であるパイロットにも、結婚証明書にサインをいただき、二人の新たなスタートを祝福していただきました。二人はもう一度、結婚記念日に同じ体験をしたいと考えているようです。
このように、「ふたり式」は二人の希望を最大限に反映し、オリジナルで心温まる結婚式を実現します。固定観念にとらわれない方法で、二人だけの大切な記念日をつくることができます。結婚式のあり方に正解はありません。大切なのは二人が心から満たされる瞬間を一緒に迎えられること。そのための手法は無限大です。
