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コロナ禍で規模縮小、呼びたい人だけ呼ぶ結婚式へ
まずコロナ禍では感染を防ぐために、キャンセルや延期、規模の縮小、屋外での実施、常時マスク着用、披露宴では黙食するなど、国の要請に応じてさまざまな対策を柔軟に行ってきました。
人が大勢集まって密になると感染リスクが上がるという理由で、結婚式を小規模化する取り組みも目立つようになりました。それまでは最低保証人数を60人以上などとしていた会場も、20〜30人と減らすケースが多く見られるようになりました。
2021年度に挙式や披露宴をした3865人を対象としたゼクシィの「結婚トレンド調査2022」を見ても、ゲストの平均人数はビフォーコロナでは60~70人台で推移していましたが、2020年は42.8人、2021年は43.2人と規模が縮小しています。
ビフォーコロナの結婚式では、契約したプランに基づく最低保証人数を満たせないカップルは、結婚式代理出席サービスを使うなどして無理やりにでもゲストを集めるほかありませんでした。そこまで人数を集めなければ受け付けてもらえないという会場側の都合に合わせるしかなかったのです。
自分たちにとって本当に招きたい人だけで行える結婚式が増えたことは、カップルにとっては間違いなく良いことです。本当に来てほしいゲストだけを呼ぶという当たり前の願望が叶い、ウエディング業界は売り手市場から買い手市場へと変化していきました。
「自分たちにとって結婚式とは」「結婚式を執り行うならどうするか」など、結婚式と真剣に向き合う経験をした人たちは、自分にとって何が大切なのかを今まで以上に深く考えるようになったと思います。
そのなかに「結婚式をしない選択肢もある」と考える人も増えました。ただ、結婚式は不要だと急に判断したわけではなく、結婚式への興味が徐々に下がっていたなかで、しなくてもよいとの結論に至っているといえます。本来高い価値をもった結婚式の魅力が希薄になってしまった証しです。
2024年はコロナ禍が明けて、結婚式の実施率は徐々に回復しつつあるというものの、全体の半数が結婚式を挙げない・挙げたくないと考えている現実は変わりません。コロナの影響で生き方・働き方の選択肢は広がり、ライフスタイルの自由度は上がったといえます。
同じく結婚式も自由なスタイルで行える時代になっています。皆と同じようにしなくても、自分らしいテーマやこだわりを体現できるようになりました。結婚式が歴史的に担ってきた本質的な意味を大事にしながら、自分らしさを取り入れた結婚式を提案することで、結婚式はやらなくてもよいことから「やりたいこと」へと戻っていくのではないかと考えています。
安部 トシ子
オフィース・マリアージュ
取締役会長
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