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眼内レンズの進化:「見える世界」をデザインする時代へ
白内障手術に欠かせない「眼内レンズ」の歴史も、ある偶然から始まりました。第二次世界大戦中、英国空軍眼科医ハロルド・リドレー博士は、操縦士の目に入った戦闘機のキャノピー(風防)の破片が異物反応を起こしていないことに気づきます。
「この素材(PMMA)は、人の目に安全ではないか――」そこから着想を得て、1950年頃に初めて眼内レンズが手術に使われるようになりました。さらに1990年代には、折りたためるアクリル製レンズが登場。レンズ挿入時に傷口を広げる必要がなくなり、小さな切開で縫わずに行う「小切開無縫合手術」に進化しました。このことは患者さんの早期回復を可能にし、白内障手術は日帰り手術として広く普及します。
現在では、乱視矯正レンズ、多焦点レンズ、焦点深度拡張型(EDOF)レンズなど、患者さんの生活スタイルに合わせてレンズを選べる時代になりました。「ただ視力を回復する手術」から、「患者さん一人ひとりに合った“見える世界”をデザインする治療」へと進化しました。
現代の白内障手術:安全・快適・日帰りの時代
現在の白内障手術は、まさに技術革新の結晶です。
・超音波で水晶体を砕き吸引し、折りたたんだ人工レンズを挿入
・手術時間は10分程度
・麻酔も点眼で、ほとんど痛みはなし
・日帰り手術が主流
こうした特徴があるほか、さらに「どのように見たいか」を自分で選べる時代になりました。単なる視力回復にとどまらず、「その人らしい人生に寄り添う手術」へと進化しています。
高田眞智子
医学博士・日本眼科専門医
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