(※写真はイメージです/PIXTA)

夏休みの帰省シーズンは、子や孫と過ごせる喜びがある一方で、高齢の親世代にとっては「負担」と感じる場面も少なくありません。食費や光熱費、外出時の出費などの金銭的負担に加え、日常とは異なる生活リズムや体力的疲労も重なり、「うれしいけれど、正直つらい」と感じる高齢者の声も聞かれます。

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「かわいいけれど、心がすり減るんです」

東京都在住の中村浩一さん(仮名・67歳)と妻の和子さん(仮名・65歳)は、都内の持ち家で年金暮らしを送っています。二人合わせて月24万円の年金と、老後資金として蓄えてきた約900万円の貯金で、質素ながらも安定した生活を続けてきました。

 

ところが、毎年やってくる夏休みが近づくと、和子さんはこう打ち明けます。

 

「孫はかわいい。でもね、1週間の滞在は正直、長すぎるんです」

 

娘夫婦は共働きで、夏休み中は子ども3人を預かってほしいと毎年のように頼まれます。今年も小学2年生、5歳、2歳の子どもたちが1週間泊まりに来る予定です。

 

孫の帰省中は、食事の準備におやつ、レジャー費、ちょっとしたおもちゃや洋服まで、出費がかさみます。買い物はすべて自腹。中村さんはこう漏らします。

 

「1週間で2〜3万円くらい飛ぶこともあります。年金だけで回している身には、けっこう痛いです」

 

さらに、子どもたちの声や泣き声で寝不足になり、いつも以上に体も重いと言います。和子さんも「孫は好きだけど、終わったあと数日は寝込むほど疲れる」と苦笑いします。

 

中村さん夫妻は年金収入と貯金があるため、一般的には「安定している」部類に入るかもしれません。しかし、老後の生活は20年以上続く可能性があり、インフレや医療費、介護費の増加も視野に入れる必要があります。

 

金融庁の報告では、「老後30年に必要な生活費は2,000万円以上」との試算もあり、900万円の貯金では決して「余裕がある」とは言い切れません。

 

毎年のように孫を預かることに、和子さんは複雑な思いを抱いています。

 

「本当は、今年はもう無理かもって言いたかった。でも、娘に負担をかけたくないし、預かるのが当然って雰囲気もあって…」

 

実際、「子育て支援として親に頼ることを当然と考える」共働き世代は少なくない一方、「高齢の親世代が支援に負担を感じている」ケースも多数報告されています。

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