気になる義実家の汚屋敷化
ただ最近気になっているのが、義実家の「汚部屋化」、いや「汚屋敷化」です。以前は掃除の行き届かなさ程度でしたが、ここ数年は通販で買った品物や家電が積み上がり、生活空間を圧迫しているのが目に見えてわかるようになりました。家の外にもダンボールや不用品が積み上がっています。
義妹や夫もさすがに危機感を覚えたようで、「これはまずい」と話し合う機会が増えました。大きなきっかけとなったのが、お盆前に義父が居間に置いてあったトレーニングマシンにつまずいて転んだこと。大事には至りませんでしたが、義実家の片付けや今後の家の扱いを真剣に考える機会となりました。
実家処分にかかる費用は「50~100万円」が最多
株式会社すむたすが実家じまい経験者2,221人に行った調査によると、実家の処分で最も苦労したのは「部屋の片付け(ものの整理・処分)」で46.8%。「途中で諦めて業者に依頼した」という声も少なくありません。続いて2位は「税金や登記など法的手続き」、3位は「不動産会社の選定」でした。
また「事前にやっておけばよかったこと」としては、「処分にかかる費用を確認しておく」が43.3%で最多。2位は「親と一緒にものの整理・処分をしておく」でした。実家処分にかかる費用としては「50~100万円」と答えた人が27.5%で最も多くなっています。
真紀さん一家も義妹一家もすでに自宅を構えているため、義両親が亡くなった後は実家を処分することになるだろうと考えています。このままでいくと義実家の物を片付けるだけでも時間と費用がかかるのは目に見えています。
そこで「今のうちに不要なものは少しずつ片付けよう」と義妹一家とも話し合い、義両親の終活を手伝うことにしました。真紀さん自身も、義実家の「汚屋敷化」によって義両親の健康が心配だったため、異論はありませんでした。また、大雑把なところを除けば義両親とはうまく付き合っていたため、セパレート帰省によって娘と義両親が会う機会が減っていたのも内心心苦しく思っていました。
早速、通販関連で定期便など取っていないかを確認し、不要な定期便やサブスクを解約しました。それだけでも心の負担が少し軽くなりました。
正直、片道2時間かかる義実家への訪問は負担ですが、後々のことを考えれば今から取り掛かったほうがいいだろうと判断した真紀さん一家。今後は義妹一家とも連絡をとりながら、休みを利用して義両親が元気なうちに義実家の片付けを進めていく予定です。
[参考資料]
株式会社すむたす「実家の相続に関する調査」「実家の売却に関する調査」
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