「手伝ってほしくない」親が6割…「生前整理」をめぐる深刻な現状
株式会社LIFULL seniorが2025年8月に実施した「親世代・子世代への生前整理・片付けに対する意識調査」※によると、自宅の生前整理や片付けが必要だと思う親世代は約8割、子世代も約7割と親子ともに過半数が必要だと感じている一方で、親世代の約6割は生前整理・片付けを「手伝ってほしくない」と考えていることがわかっています。
※ 調査期間:2025年8月7日~8日、調査対象:持ち家に居住し子どもと別居している65歳以上の男女537人、親と別居している40代~50代の男女477人
子世代に、親の生前整理・片付けを手伝いたいかを尋ねたところ「思う」(31.9%)「どちらかといえば思う」(43.2%)を合計して75.1%、およそ8割の人が手伝うことに前向きという結果になりました。
しかし、親世代に自身の生前整理・片付けを子どもに手伝って欲しいかどうか尋ねたところ「どちらかといえば手伝って欲しくない」(33.3%)、「手伝って欲しくない」(26.3%)を合計し59.6%とおよそ6割が子どもに手伝って欲しくないと回答していました。
子どもに家の生前整理・片付けを「手伝って欲しくない」、「どちらかといえば手伝って欲しくない」と回答した人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「自分が判断することだから」(75.3%)で、次いで「子どもに迷惑をかけたくないから」(41.2%)となっています。
高齢の親は「自分のことは自分でやりたい」と考える一方で、真紀子さんの母親のように、体力や気力が伴わず、放置している状況となっているのかもしれません。一方の子ども世代は、先々のことを心配してつい手を出しがちですが、親から拒絶され、もどかしい思いをしているのかもしれません。
この問題について、きょうだい間で温度差があれば、対応はさらに大変になるでしょう。
真紀子さんのケースは、多くの家庭が抱えるありふれた、しかし深刻なトラブルのタネだといえるのではないでしょうか。
〈出所〉
・株式会社LIFULL senior「「親の生前整理・片付けを手伝いたい」子は8割の一方で「手伝って欲しくない」親は6割。LIFULL 介護が親世代・子世代を対象に「生前整理・片付けに対する意識調査」を実施」
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000719.000033058.html)
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