(※写真はイメージです/PIXTA)

お盆休みにあわせ、久しぶりに実家へ帰省した人も多いでしょう。高齢の親の「万が一」を考え、実家の片付けに乗り出したはずが、予想外の反応に戸惑うケースも…。ある50代の会社員女性の事例から、親子の距離感や価値観の相違を考察します。

すべてが「他人事」の兄にげんなり

真紀子さんは、県外に住む兄・宏典さん(仮名・55歳)へLINEすることに。

 

「いま久しぶりに実家なんだけど、部屋も廊下もすごい荷物で、足の踏み場がないの。片付けてたら、お母さん怒っちゃって。

 

でもさ、お母さんもトシで、いつまた病気が再発するかわからないでしょ? 頭がしっかりしているうちに整理したくて。

 

お兄ちゃんからも話してよ」

 

しかし、数時間後に来た兄からの返事は、かなりそっけないものでした。

 

「母さんが嫌がってるなら触んなよ。

 そのうちなるようになるだろ」

 

兄からのLINEを読んだ真紀子さんは、心底ウンザリしました。

 

「……ああ、やっぱり。このひといつもこうなんだよね」

 

思い返せば、昔から兄は“なるようになる”が口癖。母親に手術が必要になった時も、どこか他人事で、結局は妹の真紀子さんが病院に通い、母の世話を行いました。

 

「この酷暑のなか、私だって好きで片付けてるんじゃない。あとで取り返しのつかないことになったら、結局また私が大変になるのに…!」

 

思わず大きなため息をつきながら、真紀子さんはスマホをテーブルに置きました。

 

「母が暮らす家は、廃屋寸前の築古物件です。売ったところで二束三文ですし、そもそも売れるとも限らない。母の生活はずっとギリギリですし、相続できる財産なんてあるわけがないんです」

 

「兄はあの通り無責任だし、ゴミだらけの家の片づけのために、私の少ない預貯金を吐き出すなんてまっぴらです。だから、いまからどうにかしたいのに…」

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