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親子でお金の話をすべき理由
ファイナンシャルプランナーとして、今回のケースから相続対策としてすべきことを整理します。
1.資産と債務の棚卸し
通帳や証券、不動産、保険証券、公共料金の引き落とし口座を一覧化します。スマートフォンやパソコンのIDやパスコードも忘れず確認します。
2.当座資金の確保
葬儀費用や母の生活費を賄うために、遺産分割前の払戻し制度を活用し、金融機関ごとに150万円を上限に現金を確保します。
3.相続税の判定
今回の金額規模では課税対象外ですが、不動産や生命保険が加わると評価額次第で申告が必要になります。期限は死亡から10ヵ月以内です。
4.遺産分割の設計
母の生活資金を最優先にしつつ、健太さんの住宅ローンの返済や子の教育費を考慮した分割を検討します。
5.家計ルールの作成
今回の経験を教訓に、年1回の資産棚卸しを家族で共有し、遺言書や家族信託の検討を行います。
「僕も子どもたちに同じ思いをさせたくない。資産一覧はクラウドで共有するよ」と健太さん。母も「通帳はもう隠さないわ。なにかあれば一緒に相談しましょう」とうなずきました。
通帳の数字が教えてくれるのは、慎ましい習慣の積み重ねが数十年で大きな資産になるという事実です。しかし、それを誰にも伝えずに亡くなれば、家族は混乱します。資産の見える化と家族の対話こそが、次世代に残せる最良の贈り物です。
波多 勇気
波多FP事務所
代表ファイナンシャルプランナー
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