(※写真はイメージです/PIXTA)

「年利10%」「元本保証」「絶対に損しない」──そんなうたい文句に心を動かされたことはありませんか。老後資金への不安や将来への焦りに乗じ、高齢者を狙う“投資詐欺”が後を絶ちません。中には、信頼する友人から紹介されるケースもあり、気づいたときには大切なお金を失っていることもあるのです。

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金融庁も警鐘、“年利10%超”はまず疑うべき

金融庁や消費者庁もたびたび警告を出しているように、「年利10%以上」をうたう投資は極めてリスクが高い、または詐欺の可能性が大きいと言われています。

 

特に、

 

「元本保証」

「紹介すればお金がもらえる」

「投資実績を見せながら勧誘してくる」

 

といった特徴がある商品には、注意が必要です。

 

特に高齢者は、「資産がある」「社会との接点が少なく相談相手がいない」「孤独・不安を抱えている」など、心理的な背景から狙われやすい傾向にあります。

美代子さんが感じた“心の傷”とこれから

「お金を失ったショックもありますが、何より、自分が信じた人に裏切られた気持ちがつらいです」

 

現在、美代子さんは弁護士を通じて消費者センターにも相談し、被害届の提出を検討しています。しかし、会社の実態がつかめず、返金の見込みは極めて薄いとのこと。

高齢者の資産を守るために

●家族・専門家に必ず相談する

高額な投資や契約は、まずは誰かに相談を。相談相手がいない場合は、消費者ホットライン「188」を活用しましょう。

 

●「仕組みがよくわからないもの」にお金を出さない

理解できない=リスクを把握できていない状態です。少しでも疑問を感じたら手を引く勇気が必要です。

 

●「紹介者」も信頼しすぎない

たとえ知人や親族が勧めてきたとしても、その人自身が騙されている可能性があります。

 

「高齢者だから」「欲をかいたから」──そんなふうに自分を責める必要はありません。

悪いのは、巧妙に近づいてきて人の不安や善意につけこむ加害者です。

 

もし「似たような勧誘を受けたことがある」と感じた場合は、すぐにひとりで抱え込まず、公的な窓口に相談することをおすすめします。

 

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