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冒険家のマインドも必要に
求人広告の有名なエピソードとして南極探検隊員募集の新聞広告があります。コラムニストの天野祐吉さんも『広告論講義』(2002年 岩波書店)という本の中で紹介しています。パリで万博が開かれた1900年のある日のロンドンの新聞の片隅に載った数行のもので、「MAN WANTED(求む男子)」という見出しのあとに、アーネスト・シャクルトンの次の言葉が書かれていました。
Men wanted for hazardous journey. Low wages, bitter cold, long hours of complete darkness, constant danger, safe return doubtful. Honour and recognition in event of success.
(求む男子。至難の旅、わずかな報酬、極寒、暗黒の長い日々、絶えざる危険、生還の保証なし、成功の暁には名誉と称賛を得る)
天野さんはこの広告を紹介したあとで「シャクルトンがいったというこの言葉(イギリス中の男たちが私の探検に参加することを決意したんじゃないかと思うくらい、あの広告の反響は圧倒的だった――引用者注)には、かなり広告的な誇張があるような気がしますが、確かにここには〝未知の世界〟への誘惑がある。引力がある。この広告で売られているのは現象的には南極探検隊員のポストですが、実際にはぞくぞくするような未知の体験イメージだと言っていいでしょう」と語っています。
命懸けの南極探検に比べるのは少し大袈裟かもしれませんが、新規事業開発にも、このような冒険家のマインドを持った人が必要です。トラブルやクレームは避けられません。評価も報酬も高くありません。しかし、成功の暁には、大きな達成感と満足感が得られます。何百案件に1つ、あるいはそれ以下かもしれない成功のために、チャレンジするのが新規事業開発です。
羽野 仁彦
コンサルティングファームOmelette 株式会社
代表取締役
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