(※写真はイメージです/PIXTA)

日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳と長寿化が進む一方、健康寿命との差によって介護を必要とする期間も長くなっています。骨折や脳卒中、認知症などをきっかけに、突然始まる介護。費用や時間の負担は想像以上で、生活や働き方を大きく変えてしまうことがあります。

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「母も本当は施設に入りたいと言っています。でも…」

「母も本当は施設に入りたいと言っています。でも、特別養護老人ホームは待機者が多くて…」

 

厚生労働省『特別養護老人ホームの入所申込者の状況(令和4年度)』によると、全国で約29.2万人が入所を希望しながら待機しています。要介護度が高い場合や認知症がある場合は、入所までの期間がさらに長引くこともあります。

 

介護の現場では人手不足も深刻です。厚生労働省の推計では、2025年には約37万人の介護職員が不足するとされ、在宅介護を続けざるを得ない家庭も増えるとみられています。

 

智子さんは「仕事もお金も、そして自分の時間も失っていくようで怖い」と話します。

 

介護は突然始まることが多く、事前の備えがないまま生活が一変するケースは珍しくありません。

 

費用の試算、頼れるサービスの把握、家族との役割分担の話し合い——これらを早い段階で行っておくことが、介護が始まったときの負担を大きく減らします。

 

長寿社会の中で、介護はもはや一部の人の問題ではなく、誰にでも起こりうる「生活の転機」です。

 

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