(※写真はイメージです/PIXTA)

定年後の生活は、現役時代の延長線上にあるとは限りません。住宅の修繕や医療・介護費、物価上昇、子や孫への援助など、不定期かつ高額な支出が重なることで、数千万円の貯金が短期間で目減りするケースも珍しくありません。実際、退職直後は余裕があると思っていた人が、数年後には生活設計の見直しを迫られることもあります。佐伯さん(仮名/68歳)もそのひとりでした。

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    佐伯さんの後悔と、これからの計画

    「貯金はそこまで減らないと思っていたのに、3年のうちに数千万円単位で減ってしまった。もっと細かく、複数のケースで試算しておけばよかった」と佐伯さんは振り返ります。

     

    今は家計簿アプリを使い、支出を可視化。趣味や旅行は続けながらも、年間の上限額を決め、将来の介護費や修繕費のための「使わない口座」を確保するようになりました。

     

    老後資金が「多い・少ない」だけで安心はできません。重要なのは、

     

    ●想定外の大きな支出に備えること

    ●複数の生活パターンをシミュレーションすること

    ●インフレや制度変更も視野に入れること

     

    です。

     

    退職前から資金の使い方を具体的に設計し、必要に応じて見直すことで、後悔のないセカンドライフを送る可能性はぐっと高まります。

     

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