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世界の税金はどうなっているのか 富裕層の相続戦略シリーズ【国内編】
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財産に振り回されるのは、もう終わりにしたい
「自分の財産を誰にどう残すか」を気にかける高齢者は少なくありません。
実際、終活に取り組むシニア層のうち、約4割以上が「金融資産の整理」を進めているという調査結果もあります。
相続は、感情と制度が交差する分野です。「渡したい人」と「渡したくない人」がいるなら、口約束や家族への希望を伝えるだけでなく、遺言や信託といった制度で意思を明確にしておくことが欠かせません。
そのためにも、まずは制度を知ることが第一歩です。そして制度を理解したうえで、「自分は誰に、どんな思いでなにを渡したいのか」を考えることが、納得のいく相続や終活につながっていきます。
ただ、どの方法をとっても、長男が受け取った財産の“使い道”や“処分”を制限することはできません。遺留分を主張されれば、結果として嫁にお金が渡る可能性を完全に防ぐこともできません。
どれだけ制度を駆使しても、思いどおりにはならないこともある――そう痛感した節子さんは、あるとき、ふと思ったのです。
「だったら、もうそのエネルギーを、自分のために使おうと思ったんです」
節子さんは、長年の我慢やしこりに区切りをつけ、高級有料老人ホームへの入居を決めました。
「長男夫婦にどう残すかを気にして生きるのは、もうやめます。これからは、自分の人生を自分のために使いたい」
「ただで死んでやるもんか」――その言葉には、葛藤の末にたどり着いた、“自分の人生を自分で締めくくる”という静かな覚悟がにじんでいました。
三原 由紀
合同会社エミタメ
代表
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