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定年後に夢だったキャンピングカーでの旅に
65歳で定年を迎えた高橋信一さん(仮名)は、大手建設会社で40年以上勤め上げ、2,000万円の退職金を手にして老後の生活を迎えました。妻の年金を合わせると月額約22万円の収入があり、比較的ゆとりある生活ができます。
退職後、信一さんが真っ先に実現したのは、妻の佳子さん(62歳/仮名)とのキャンピングカー旅行です。「第二の人生は、自由気ままな旅から」そんな思いを込め、夢のロードトリップが始まります。
キャンピングカーの購入には約800万円を投じました。中古の輸入車をベースに、内装はベッド・キッチン・シャワー設備などもカスタム済み。それを差し引いてもまだ資産は2,500万円以上の余力があります。
最初の数週間は、各地の道の駅で地元野菜を買ったり、各地の温泉巡ったり、美味しい海鮮や郷土料理を食べ歩いたり……。夫婦水入らずでの生活に心が弾んでいました。
しかし、それは最初だけでした――。
小さな不満の積み重ね、そして限界
旅が1ヵ月を過ぎ、寒さが厳しい東北地方へ。慣れない車中泊の不便さに、佳子さんの心には疲れが溜まりはじめていました。
朝の洗顔一つとっても、外に出て水場を探さなきゃいけない。寒くて、化粧もまともにできない。お風呂も、毎回温泉に入れるわけじゃない。車の中は狭くて、荷物の出し入れも一苦労……。
毎日の小さなストレスが佳子さんの中で段々と我慢ならない苦痛になっていきます。
「ねえ。寒い時期だけでもビジネスホテルに泊まらない?」
佳子さんの提案。彼女にとっては、精一杯妥協したものでした。しかし信一さんは即座に否定します。
「なにをいっているんだ。そんな予算はない。せっかくキャンピングカーを買ったのに、ホテルに泊まるなんてもったいない。最初からそのくらいわかっていただろう」
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