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個人事業主として資産を築いた70代夫婦
高田夫妻(仮名)は現在70代。昭和の高度経済成長期には地元の商店街で健康食品の人気店を経営していました。無農薬野菜や添加物を極力抑えた食品、化粧品、水などを販売。小さい個人商店ながらも繁盛します。しかし、大型店などが地方に進出したことで、商店街は衰退の一途を辿り、夫妻が60代になる前に店を仕舞いました。
経営以外の収入源として、当時はバブル期も重なり、株式投資や不動産投資を行って大きな利益を得ることができました。バブル崩壊で目減りはしたものの、閉店時には資産2億円を達成。
店を仕舞ったあとは「身軽にできる仕事を」と、ネットワークビジネスを中心に店舗を持たずに健康食品などの販売を行いました。さらに、犬好きが高じてペットフード販売やトリミング事業も開始し、第二の人生も順調でした。
高田さん夫妻は若いころから「年金は破綻する」「国家ぐるみの詐欺だ」と主張し、国民年金保険料を一切収めていません。しかし、高齢になっても十分な収入があったため、働きながら世界1周旅行に行き、その後も年に2~3回は夫婦で海外旅行といった優雅な生活を送っていたのです。
そんな2人を思いがけぬ災難が襲います。
税務調査と資産崩壊のはじまり
ある日、高田さん夫妻は税務調査を受けることに。その際、売上を年間1,000万円以下にみせかけるための操作を行っていたことが露呈しました。個人客から受け取った現金売上を計上せずに誤魔化していたのです。結果、過去7年間の申告漏れと重加算税などを含めた追徴課税は約6,000万円に上りました。
資産をほとんど使い切っていた高田さんは「どうにか分割にできないか」と考えます。しかし、金融機関からの融資も受けられず、最後の資産だった自宅を売却して納税するほかありません。長年営んできた事業も知人に譲渡、資産の大半を失い、生活を支える収入はネットワークビジネスの細々とした収入(月12万円程度)のみに……。
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