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慎ましい暮らしの中、希望となった次男の存在
地方都市で暮らす長岡智恵子さん(仮名)は、パート勤めで家計を支え、夫は地元の工場に勤めていました。
生活の中心は常に子どもたち。朝9時から17時まで働き、原付で帰宅後は食事の準備、洗濯や掃除と慌ただしい日常。それでも、2人のためなら、子育てと仕事の両立も頑張ることができました。
夫は、子どもは伸び伸びと育てばいいという放任主義。智恵子さんは教育熱心でした。兄弟は対照的で、長男は勉強が苦手。工業高校卒業後は地元企業に就職し、早々に家を出て自立しました。
一方、物静かな次男は幼い頃から成績優秀で、「この子は他の子とは違う」と思わせる存在でした。小学校高学年から塾に通わせると特進クラスに入り、高校も地域一番の進学校へ進みました。
戸建て住宅のローン負担もあり家計は厳しく、食費や日用品は「質より量」で節約。それでも教育費にはお金を惜しみません。夫のお小遣いは月2万円、智恵子さんは自分のために何も買わない月も少なくありませんでした。それも「子どもの将来への投資」と信じてのことです。
その努力は実を結び、次男は東京の有名私立大学に現役合格したのです。
厳しい家計のなか、東京で一人暮らしをする次男に仕送り
田舎の大学ではなく、東京で学んだほうが将来のためになるのではないか。最初にそう話したのは次男ではなく智恵子さんでした。地元を離れ一人暮らしをする次男のため、家賃や生活費として仕送りが必要になりました。
当時の世帯年収は680万円ほど。学費を捻出しながら月8万円を仕送りするのは、かなり厳しいものでした。仕送りで足りない分は貸与型奨学金月5万円とアルバイトで賄ってもらいました。
「大変だと思うけれど、お母さんも頑張るからね」
そう励まし続けたのです。
卒業後は名の知れた一流企業に就職した次男。初任給は月27万円を超えます。内定が出た後、家族で小さな祝杯をあげた日のことを、智恵子さんは今も覚えています。
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