(※写真はイメージです/PIXTA)

「長男の嫁なのだから、義理の親の面倒をみて当たり前」──。かつて、多くの家庭で疑われることのなかった、暗黙のルール。しかし、現代において、その価値観はもはや時代錯誤といえるかもしれません。親の介護負担は、家族の中の誰かだけに偏って引き受けるべきものではないと主張する人も。この残酷な世代間のギャップは、親が老い、介護が必要になった瞬間に露わになるようです。本記事では、Aさん(70代)の事例とともに、高齢親の介護問題について、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が解説します。

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一人暮らしに不安を覚えた高齢父からの提案

定年退職前のAさんは、大学卒業後、大手企業でずっと働いてきました。現役当時は、組織への忠誠心と滅私奉公の精神が美徳とされ、長時間労働、終身雇用、年功序列の働き方が主流だった分、安定した雇用と昇進が約束されていた時代でした。60歳で定年を迎え、現役時代を支えてくれた妻とゆっくりセカンドライフを満喫するつもりだったのですが……。

 

妻は61歳という若さで病気のために他界してしまい、一人きりの老後となりました。子どもは息子が2人。2人とも大学卒業後に、独立し、結婚して別居しています。

 

Aさんは、早くに妻に先立たれたことから、一人暮らし歴はすでに10年を超えています。ところが、75歳を過ぎたころから、身体の衰えを実感するようになりました。朝と夜の薬を間違えたり、入れ歯をせずに食事を食べはじめたり、うっかりコンロの火を消し忘れたり……。日常生活に不安を覚えたことから、長男夫婦に「一人暮らしも不安でな……」と同居をもちかけます。

 

長男夫婦は結婚当時、Aさんが2人の関係に反対したという経緯もあり、嫁から「私たちとの同居は無理ですよ。お互い気を遣いますし」と先制されました。さらに長男からも「いまの生活スタイルは変えられないからな」と追随、きっぱり拒否されたのです。

 

次男は海外赴任中のため、頼ることもできないことから、Aさんは「それなら、この家を売って、高齢者向けの住まいにでも入ろうかと思っているんだが」と代案を出しました。すると、それまで面倒臭そうにしていた長男の目の色が変わって……。 

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次ページ長男夫婦からの提案

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