今回は、確定拠出年金のお金を引き出せる時期について説明します。※本連載では、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著『金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術』(河出書房新社)の中から一部を抜粋し、確定拠出年金の手続きや制度の疑問など、制度を理解して活用するための基本をQ&A形式で分かりやすく解説します。

原則60歳から引き出せる個人型確定拠出年金

Q.いつから確定拠出年金のお金を引き出せますか?

 

A.確定拠出年金に10年以上加入していれば60歳から引き出せます。

 

個人型確定拠出年金で積み立てた資産は、原則60歳から引き出せます。ただし、60歳時点で「個人型確定拠出年金の加入期間が10年以上であること」が条件になります。

70歳まで非課税で資産運用を続けることが可能

60歳時点で加入期間が10年未満ならば、受給開始年齢が後ろにずれます(※書籍67ページ参照)。また、個人型確定拠出年金と企業型確定拠出年金の加入期間が合計して10年以上なら、60歳から引き出すことができます。

 

確定給付企業年金など他の企業年金制度の年金資産を受け継いだ場合も、その企業年金の加入期間を合計して10年以上なら同様です。

 

ちなみに、個人型確定拠出年金は、70歳まで非課税で資産運用を続けることができます。ただし、掛け金の拠出は60歳以降はできないので注意が必要です。

本連載は、2015年12月5日刊行の書籍『金融機関が教えたがらない年利20%の最強マネー術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術

金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術

頼藤 太希 高山 一恵

河出書房新社

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