今回は、勤務先が「倒産」した場合の、確定拠出年金の資産の取り扱いについて説明します。※本連載では、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著『金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術』(河出書房新社)の中から一部を抜粋し、確定拠出年金の手続きや制度の疑問など、制度を理解して活用するための基本をQ&A形式で分かりやすく解説します。

「資産管理機関」の個人口座に残高が全額残る

Q.勤務先が倒産しても、確定拠出年金の資産は大丈夫?


A.会社の資産と確定拠出年金の資産はまったく別に管理されているので全額保全されます。

 

もし、仮に勤務先が倒産してしまった場合、今後、勤務先から退職までもらえるはずだった掛け金はもらえなくなりますが、今まで積み立てられた年金資産は、会社の手を離れて、信託銀行等の「資産管理機関」の個人口座に残高が残るので影響はありません。

資産管理機関が破綻しても年金資産は「全額保全」

では「資産管理機関が破綻(はたん)したら?」ですが、ご安心ください。みなさんの年金資産は全額保全されます。


なぜなら、みずからの財産と顧客の財産を分別管理できるところだけが、資産管理機関としてビジネスをおこなうことが認められているからです。

本連載は、2015年12月5日刊行の書籍『金融機関が教えたがらない年利20%の最強マネー術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術

金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術

頼藤 太希 高山 一恵

河出書房新社

課税所得が300万円以上の人なら、実質「年利20%での資産運用」ができる―。国の年金制度の限界が指摘されるいま、老後資金の確保にもっとも有利な「確定拠出年金」の賢い運用術をやさしく解説。知れば、将来の“お金の不安”が…

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