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定年後の疑問1:住宅ローンは退職金を使って完済したほうがよいのか?
A:退職金全額を住宅ローン返済に充てるのは危険!ローン残高が多い場合は要注意
「定年退職を機に住宅ローンを完済したい」と考える人は多いはず。実際、退職金でローンを完済すれば、定年後の収入が先細っても、現役時代と変わらぬ金額を支払い続ける必要がなくなるのがメリットでしょう。
しかし、退職後の生活は収入を得る手段が少なくなるため、介護費など不測の事態に備えて、退職金を確保しておくことも大切。図表4のように、住宅ローン残高と退職金が同額程度の場合は一部を繰上げ返済するに留めておくのがおすすめです。
近年、金利上昇局面で不安になることもあると思いますが、返済額の変更は5年ごとです。慌てずに返済を継続しましょう。
定年後の疑問2:老後生活に備えて自宅のリフォームを検討中。よく聞く「リバースモーゲージ」とは?
A:自宅を担保に融資を受けられるのがリバースモーゲージ
従来、定年以降の家の買い替え、リフォーム、住宅ローン返済に退職金を充てるのが一般的でしたが、「リバースモーゲージ」を利用する手もあります。
リバースモーゲージとは、自宅を担保にリフォーム資金などを借りられるもの。契約期間中は、毎月利息を支払い、利用者が死亡したときに自宅を借入機関が売却し、完済されます。通常、変動金利なので金利上昇局面には、利息が上がる可能性があります。
契約時に支払い切れるか試算すること。また、利用者数が増えている住宅金融支援機構の「リ・バース60」は住宅関連の資金として幅広く利用でき、小さな負担で資金調達可能です。
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