ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
長男の「大学生時代から変わらぬ生活」
長男が家に入れる生活費は月3万円。これは社会人になってからずっと変わらない金額だといいます。
「食事は母親任せ。洗濯も掃除も全部母親。冷蔵庫の中のものも何も言わずに勝手に食べる。部屋には入られたくないと言って掃除は自分でしてますけど、家族の一員というより“住み着いてる人”という感覚に近いんですよ」
Aさん夫婦が週末に買い出しに出かければ、買ってきた食材はいつの間にか息子の胃の中へ。休日は自室にこもってゲームやネット三昧。
「大学生となんら変わっていませんよね。親と一緒に暮らして環境が変わらないから、時間の感覚が止まっているんでしょうか」
それでも本人は「お金は入れている」「老後の親の面倒も見るつもり」と悪びれません。Aさんも、問題を起こすわけでもない長男の状態を、つい静観してしまっていたことが問題だったと気づきました。
「今年中に家を出て行ってくれと言いました。『1億円貯められなくなる』『忙しくて家を探せない』と騒いでいますし、妻は長男に甘い。でも、今回ばかりは引かないつもりです。親に寄生してまで早期リタイアなんて、意味がわかりません。貯えがあれだけあるなら、気兼ねなく追い出せます。私たちの老後の世話はいいから、自立のことだけを考えてほしいですね」
