ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
実家暮らしを続ける39歳長男、驚愕の秘密
Aさん(仮名・63歳)は60歳で定年を迎えたあとも、同じ会社で再雇用として働き続けています。年収は現役時代の半分以下の380万円。妻との年金見込みは合算して月24万円程度。節約しながら、間近に迫った老後に備える毎日です。
そんなAさんには、39歳の息子と34歳の娘がいます。娘はすでに家庭を持ち、郊外で夫と子と共に生活。一方、長男は独身で結婚の予定もなく、これまで一度も実家を出たことがありません。
長男はシステム関連企業で働く会社員。もちろん、これまでも折に触れて「家を出ないのか」と話をしていました。しかし、そのたびに「お金がない」「もうちょっとだけいさせて」とはぐらかされ、ここまで来てしまったといいます。
しかし、Aさんももう63歳。あと2年もたたずに年金暮らしが始まります。息子はこのまま一生家にいるつもりなのか……。
「お前、もうすぐ40歳だぞ。貯金がないって何に使っているんだ? その年でお金の管理もできないなんて、恥ずかしいと思わないのか」
改めて確認することにしたAさんは、つい強い言葉を使った中で、驚愕の事実を知ることになりました。
「あえて言ってなかったけど、年収も600万円まで上がったし、投資の分も合わせて3,000万円持ってるから。でも、俺は1億円貯めて40代でFIREしたいんだよ。ここにいれば家賃も光熱費も浮くし効率がいい。いざとなったら、このお金で父さんと母さんの老後も助けられる。何か問題あるの?」
これには唖然としたと言います。
「家を出られない事情があるならともかく、これだけの収入と資産があって“居座り宣言”ですからね。驚きましたよ。私たちの老後を持ち出しているけれど、単に家賃がかからないホテルのように家を使ってるだけ。……正直、もう限界です」
