時代の変化。子世代の意向を尊重することの重要性
夏美さんの決断は、一つの答えです。家やお墓の問題は、昔は“こうだった”という固定観念に縛られがちです。しかし時代は変わり、家を継ぐ子どもがそもそも少なくなっている現実があります。
そのため、かつて当たり前だった「長男が家を継ぐ」「家族全員で墓守をする」といった慣習は、現代には必ずしも適合しません。大切なのは、受け継ぐ側の意向を尊重することです。親として「残してあげたい」という気持ちは自然なことですが、子ども世代はそれぞれの生活を持っています。無理に家やお墓を押しつければ、結果的に家族の負担やあつれきを生むことにもなりかねません。
●お墓を守るのか移すのか
●別の供養方法を選ぶのか
これらは家族全員で話し合い、価値観をすり合わせたうえで決めるべき課題です。時代の変化を受け入れつつ、「誰がどうしたいのか」という想いを大切にすることが、これからの相続・老後対策の鍵となります。
お金と同じくらい大切な「心の準備」
家やお墓の問題は、資産や相続だけではなく、家族の気持ちや絆に深く関わるテーマです。つい避けたくなる話題かもしれませんが、先送りすれば誤解やすれ違いを生むことになりかねません。だからこそ、「家をどうするのか」「お墓をどう守るのか」。その想いを話し合うことが、家族の未来を守る第一歩になるのではないでしょうか。
森 逸行
ファイナンシャルトレーナーFP事務所
代表
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