〈東証プライム市場〉個別銘柄の値上がりトップ3
1位:太平洋工業〈7250〉……前日比+300円(+20.53%)/終値1,761円
【売買材料】
当日付の日本経済新聞朝刊が「トヨタ自動車向け車部品を主力とする太平洋工業が、MBO(経営陣が参加する買収)で株式の上場を廃止する方針を固めたことがわかった」と報じた。TOB価格は1株あたり2,000円程度とされており、月内にもTOB(株式公開買い付け)を実施する予定とのこと。こうしたなか、同社株のTOB価格を巡り思惑買いが殺到し、ストップ高まで上昇した。
2位:マネーフォワード〈3994〉……前日比+811円(+15.60%)/終値6,011円
【売買材料】
7月24日(木)取引時間終了後、米投資ファンド「バリューアクト・キャピタル・マネジメント」が同社株の保有比率が新たに5%を超過したことが同日付の大量報告書で判明。バリューアクト・キャピタル・マネジメントはアクティビストとして有名であることから、株主還元強化などを期待した思惑買いが集中した模様。
3位:三井松島ホールディングス〈1518〉……前日比+850円(+14.66%)/終値6,650円
【売買材料】
7月24日(木)取引時間終了後、旧村上ファンド系の企業「シティインデックスイレブンス」が、同社株の保有比率を37.37%から38.18%に引き上げたことが分かった。これを受けて需給思惑的な買いが膨らんだ模様。
〈東証プライム市場〉個別銘柄の値下がりワースト3
1位:信越化学工業〈4063〉……前日比-473円(-9.45%)/終値4,530円
【売買材料】
7月24日(木)取引時間終了後、同社はこれまで公表していなかった26年3月期連結業績予想を発表。減収減益の見込みであったことが嫌気され売りが集中した模様。なお、同じく非開示だった配当予想は前期据え置きの106円とした。
2位:MARUWA〈5344〉……前日比-4,030円(-8.59%)/終値42,900円
【売買材料】
当日は特段個別の売買材料見当たらず。前日の東証プライム市場値下がり率3位。前日7月24日(木)午前10:00に発表した26年3月期の第1四半期連結決算の内容を受けた失望売りが続いている模様。
3位:メドピア〈6095〉……前日比-64円(-8.40%)/終値698円
【売買材料】
同社は7月24日(木)を期限としていたMBO実施に伴うTOBについて、期限を8月7日(木)まで延長すると発表。これで3回目のTOB期間延長となる。当初の発表ではTOB価格を1株あたり700円としていたが、最初の延期の際にはTOB価格の引き上げに対する思惑から株価が急騰していたものの、今回の延期においてもTOB価格が据え置きだったことから失望売りが広がった。
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