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実家が「ゴミ屋敷」になってしまうワケ
――「実家がゴミ屋敷状態になってしまって大変な目にあった」というトラブルをよく耳にします。どうしてこのようなことが起きるのでしょうか?
若杉:たとえば高齢の男性の場合、妻が家の管理をすべて担っていたために、妻が亡くなった後、自分では家事がまったくできず、気づいたときには家がゴミ屋敷のようになっていた……。こんなケースは珍しくありません。
あるいは、骨折などで入院し、1〜2ヵ月後に退院して帰宅したものの、認知機能が低下していて何も手につかなくなり、結果としてゴミ屋敷化してしまうことも。原因はさまざまですが、孤独や生活意欲の低下から部屋が散らかり始め、やがて深刻な状態になることがあります。
戦後〜昭和の世代には「物を捨てるのは悪いこと」という価値観が根強く、不用品を手放すことに強い抵抗感をもつ人が少なくありません。また、「物を持っている=安心」という思考も根底にあり、物に囲まれていることで精神的な安定を得ている人もいるんです。
冷蔵庫の中なども、何があるのか本人すら把握していないことがあります。親から「食べ物を買ってきて」と頼まれて持っていったら、同じものが冷蔵庫に大量に詰め込まれていて、しかも腐っていた……なんていうことも。
それなのに、子どもが「これ捨てていい?」と聞いても、親側はすんなりと受け入れません。一度その場のゴミをすべて片付けたとしても、しばらくするとまた元に戻ってしまうケースがほとんどです。
――ゴミ屋敷化すると、大切な書類が見つからなかったり、片付けの際に誤って捨ててしまったりするリスクもありますよね。
若杉:その通りです。ですので、「不用品を捨てる」こと以上に大切なのが「仕分ける」こと。たとえば銀行の通帳、キャッシュカード、土地の権利書、保険証券、貴金属など、失くしたら困るものは事前に分けておくことが重要です。
また、「捨てる」とは言わず、「これ、もらって帰っていい?」と聞くなど、表現を工夫することで、比較的スムーズに片付けが進む場合もあります。
親が入院した際などに、子どもだけで貴重品を探して整理することもあるかもしれませんが、そういったときには「物を盗んだんじゃないか」と疑われるなど思わぬトラブルに発展することもあるため、一人で行わない方が安心です。
親が亡くなった後の「遺品整理」でも、業者が発見した現金を着服してしまうという事例も報告されています。ごく一部の業者に限られるとはいえ、こうしたリスクを考えると、親が元気なうちに、どんな貴重品がどこにあるか、子どもがある程度把握しておくことはとても大切だと思います。
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