いつの間にこんなことを…年金暮らしの親の下、実家の子ども部屋で暮らす“ひきこもり歴30年”の兄。密やかに進められていた「とんでもない裏工作」に弟、絶句【CFPが解説】

いつの間にこんなことを…年金暮らしの親の下、実家の子ども部屋で暮らす“ひきこもり歴30年”の兄。密やかに進められていた「とんでもない裏工作」に弟、絶句【CFPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、「8050問題」とも呼ばれる、高齢の親と中高年のひきこもりの子どもが同居する家庭の課題が顕在化しています。本記事では、FP/公認心理師/終活アドバイザーであり、実家トラブルに悩む人のサポートを行っている若杉恵氏に取材。ひきこもりとお金トラブルの実情をうかがいました。

老親の元でひきこもる子ども…その実態

――老親の元、40~50代の子どもがひきこもったり、実家を出ずに暮らしたりするケースは少なくありません。そうした状況のなかで、資産をめぐる争いはどのように起きるのでしょうか。

 

ひきこもりといっても一様ではなく、ずっと実家で暮らしているケースもあれば、一度は家を出たものの再び戻ってひきこもる「出戻り型」もあります。実は、より金銭トラブルを起こしやすいのは後者。社会に出た経験がある分、知識や情報も持っており、親の資産を独占しようと知恵が働くからです。

 

また、共通するのは、自ら稼げないことから「親がいなくなったら生活できなくなる」と考え、家やお金に強く執着することです。たとえば、10代からひきこもっている兄が親の資産を独り占めしようと、「これ、書いてよ」と相続の書類を親に書かせて、あとからその事実を知った弟が驚愕……。こんなケースも実際にあるのです。

 

相続では、一度捺印・署名してしまえば法的に覆せないことが大半。たとえ身内であっても、書類をよく読み、必要があれば専門家に相談する慎重さが必要です。普段同じ家に暮らし世話になっているからといって、子どもから「ちょっとここにサインして」と言われても、安易に応じてはいけません。

 

ただし、こうした「ひきこもる人とその親」の問題においては、ひきこもる側だけが一方的に悪いとも言い切れないのが、難しいところです。

 

親のほうも、当初は「早く自立しなさい」と言っていたのに、高齢になるにつれ子どもの存在を頼りにするようになりがちです。実家にいる子どもに、「お前には多めに遺産を残す」と親のほうから言うことも少なくありません。

 

まさに「共依存」の関係ですが、双方がその構造に気づいていない。こうしたケースは非常に多いんです。

 

たとえば、ホールケーキを子ども3人で分けるとき、親が見ていれば3等分しますが、親がいなければ“強い子が多く取る”ことになりがち。それと同じことが相続にも当てはまります。

 

「ずっと家にいて親の面倒を見てきたから、この家は私のもの」と一方的に主張すれば、他のきょうだいと争いが起きてしまうのも当然なのです。

 

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若杉 恵

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