退任は、いつから考え始める?
◆年齢にかかわらず、人生のゴール設定は必要
退職の時期を確定している社長はかなり少ないようです。
人生プランに従って会社を40代、50代で売却し、また次の起業を考える、もしくは悠々自適に暮らしたい、という社長もいるとは思いますが、そう考える方ばかりではないのではないでしょうか。
ひとつの会社をずっと続けたい社長は、40代や50代のときに退職のことなど考えていないように見受けられます。
わたしも、引退を考えるようになるまでは、普通に「まだまだやれる」と思っていました。
ただ、あと1年で「前期高齢者」と言われ、まわりのお勤めの人たちが退職する65歳が近づくと、やっとやめる時期を考え始めるものです。
若いときにピンとこないのは、当然と言えば当然の話です。そんなことを考えている余裕はありませんよね。それはそれで、いいのではないでしょうか。
ただ、これからは人生プランを持つことは必要です。ほとんどの社長が、人生プランをつくっていないのではないでしょうか? 大切なのは、ご自身の現在地を見つめ直し、人生のゴールを見据えて、逆算で考えていくことです。
ゴールから逆算して、いまのご自身の現在地を見たうえで、目的地にたどり着くにはどうすればいいのかを考えることが、とても重要です。
それが見えなければ、どこへ行ってしまうかわかりません。
若いときに退任の時期を確定する必要はありませんが、ゴール設定と逆算はぜひ行っておきましょう。
