会社と社長との個人的な貸し借り
◆「会社の財布は自分の財布」という感覚は、持たないほうがいい
中小企業のB/Sでほかに気になるのは、会社と社長との個人的なお金の貸し借りです。
これは、どこかできちんと解消しなければいけません。なぜなら、会社だけにとどまらず、社長個人のB/Sにも関わってくるからです。
問題は、「会社の財布は自分の財布」といった感覚になってしまう社長が多いことです。
これが常態化すると、会社全体の財務がわからなくなり、会社のお財布も社長個人のお財布もぐちゃぐちゃになってしまいます。
個人のお財布から会社のお財布にお金を入れる、つまり自分のお金を会社へ貸し付ける社長が多いのですが、そうではなく、しっかりと個人財産を蓄積すれば、退任後も安定した生活を送りやすくなるはずです。
でも、お財布もカードもどちらにも使える状態になっていて、これはまずいのでは? と感じるケースをよくお見かけします。
銀行が会社のB/Sを見るときにも、社長との個人的な貸し借りは指摘されやすいからです。
会社から社長への貸付(社長貸付金)があると、「会社の資金繰りが大変なのに、いつまで貸付をしているんですか? 早くきれいにしてください」と言われかねません。
もし会社とのお金の貸し借りがあるのなら、早いうちに解消しておきましょう。
清野 宏之
税理士・行政書士、清野宏之税理士事務所所長
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