近年増えている熟年離婚。片方が限界を感じて離婚を申し出ても、もう片方は「青天のへきれき」というケースもあるようだ。ある定年退職者の事例から実態を探る。

「子どものときから、横暴な父親がイヤで仕方なかった」

「私と妻は、夫唱婦随の〈理想の夫婦〉だと思っていました…」

 

博さんは力なく語る。

 

「腹が立って、妻に何度も電話をかけていると、息子が電話を替わったんです」

 

息子の説明によると、陽子さんは息子夫婦の家にしばらく身を寄せたあと、中国地方の実家に帰るという。

 

「息子からは〈子どものときから、毎日家のなかで横暴にふるまう父親がイヤで仕方なかった、だから自分は早く家を出た〉〈お母さんのためにさっさと離婚してあげてほしい〉といわれました。本当にショックです…」

 

●だれのおかげで生きていけると思っているんだ

●いうことを聞けないなら出ていけ

●口答えするなら俺ぐらい稼いでみろ

 

博さんが息子さんから指摘されたのは、これらをはじめとする暴言の数々だった。

 

「一家の主として、必死で働いて家族を守ってきたのに。暴言? そんなもの吐いた記憶、まったくありませんが…」

無自覚な言動で妻を追い詰めた結果の「モラハラ離婚」

これらは、夫の無自覚な言動が妻を精神的に追い詰める「モラハラ(モラルハラスメント)」の一種ともいえる。裁判所『司法統計年報(令和4年度)』によると、「精神的な虐待」は2番目に多い離婚理由となっている。

 

また、法律上は婚姻期間中に夫婦が協力して得た財産は「共有財産」とみなされる。妻が専業主婦として家事や育児を担い、夫が外で働ける環境を支えてきた貢献は、金銭的な価値と同等に評価される。夫婦期間中に築いた貯金や退職金は財産分与の対象となり、特別な事情がない限り、貢献度は2分の1と判断されるのが一般的。

 

ちなみに、博さんの退職金は3,000万円。家庭の預貯金は4,000万円だ。

 

また、夫婦が婚姻期間中に納めた厚生年金を分割できる「年金分割」の制度もあるため、長年専業主婦であっても、ある程度は年金を多く確保でき、離婚後の経済的安定の一助となる。

 

妻の感情に無関心で、ほとんど気づくことのなかった博さん。「我が家は問題ない」との独りよがりな思いが、長い年月を経て取り返しのつかない夫婦間の亀裂となってしまったようだ。

 

 

[参考資料]

厚生労働省『令和4年(2022)人口動態統計』

裁判所『司法統計年報(令和4年度)』

 

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