(※写真はイメージです/PIXTA)

ファミリービジネスにおいて社長が遺言を残さないことは、会社の存続を揺るがし、家族の仲を引き裂く最悪の一手となるかもしれません。なぜ、資産の多少にかかわらず遺言は必須なのでしょうか。本稿では、個人の資産承継にとどまらない、会社と家族を守るための「資産承継対策(エステートプランニング)」の重要性を解説します。

事業承継対策の必要性

ファミリービジネスを営んでる富裕層の場合、その遺産に自社株が含まれるため、円滑な事業承継への配慮が必要となります。その遺産の価値の大部分をしめる自社株を特定の後継者に承継させようとする場合、遺留分侵害額請求や、自社株が分散してしまう場合の対策が必要です。

 

さらに、遺産の価値の大部分が自社株の場合、納税資金対策も重要となります。

 

事業承継対策という趣旨では、遺言の作成だけでは不十分な場合がほとんどです。その場合は、ファミリーガバナンス契約である株主間契約・信託契約のほか、種類株式を発行することによる議決権行使制限を行い、遺産の経済的価値を後継者でない相続人に帰属させても遺留分侵害額請求がされないようなリスクに備えることが求められる場合があります。富裕層の場合、遺産が多いため、紛争は激化する傾向にあります。

 

そこで、遺言を作成するにしても、遺言無効確認訴訟等の紛争リスクに備え万全な遺言作成準備(例:ビデオ撮影や、遺言能力を担保するための事前・事後の長谷川式テストや主治医による診断書の取得等)、遺留分侵害額請求対策としての遺留分放棄、ファミリーオフィスを通じた円滑な事業承継実行の準備等を行う必要があります。長谷川式テストは認知症のスクリーニング検査で、簡易検査法として多くの医療機関で使用されています。

 

ファミリービジネスを営んでいる富裕層にとっては、ビジネスの円滑承継への配慮から、事業承継対策(エステートプランニング)は一層必要性が増すこととなります。

 

 

酒井 ひとみ
シティユーワ法律事務所

 

企業オーナー・医療法人のための
事業と個人の安心を守る「グローバル資産戦略」
>>>12月11日(木)ライブ配信

 

富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!

 

             >>カメハメハ倶楽部<<

カメハメハ倶楽部セミナー・イベント

 

【12/9開催】
「資産は借りて増やせ!」
3年間で延べ1,500社以上を担当した元銀行トップセールス社長が語る
“新規事業×融資活用”で資産を増やすレバレッジ経営戦略

 

【12/11開催】
企業オーナー・医療法人のための
事業と個人の安心を守る「グローバル資産戦略」
〜実例で学ぶ 経営資産の防衛と承継設計〜

 

【12/13-14開催】
不動産オーナーのための「法人化戦略」
賢いタックスプランニングで“キャッシュを最大化する”方法

 

 

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録