助成金の成否を左右する2つのポイント
申請の成否は、以下の2つの要素にかかっています。
1.明確な目的と要件への適合
特定の要件があり、それを満たす必要があります。たとえば、単なるホームページ作成は対象外ですが、オンライン販売を可能にする決済システムを含む場合は対象になることがあります。
2.数値化された効果の提示
助成金申請の審査では、設備導入や改修による具体的な効果を数値で示すことが求められます。たとえば、新しい機械を導入することで生産量が10倍になった場合や、新システム導入による残業時間削減が月間40時間に達する場合など、具体的な改善結果が評価されます。
効果の具体的な数値の示し方としては、生産量の増加でいえば、従来の機械で1日10個の製品しか作れなかったものが、新しい設備を導入することで生産効率が飛躍的に向上し、100個に増加すれば、生産量は10倍。売上げの大幅な増加が見込めるというようなことです。
作業時間の短縮の場合は、エステサロンで新型脱毛器を導入すれば、施術時間が1時間から30分に短縮され、1日に対応可能な顧客数が倍増します。このような時間短縮による効率化は助成金の重要な評価ポイントです。
残業時間の削減については、たとえば経理作業を自動化するソフトウェアを導入することで、毎日2時間の残業が不要になると仮定します。これにより、月間40時間の労働時間削減が達成され、従業員の満足度向上にも繋がるというようなことです。
