最大600万円!「業務改善助成金」完全ガイド
助成金は、事業資金を効率的に活用するための強力なツールです。特に「業務改善助成金」は、設備投資や業務効率化を目的とした投資で活用可能です。たとえば、500万円の設備投資を行った場合、助成金を活用することで最大375万円が支給され、実質125万円の負担で設備投資ができたことになります。この残った資金をさらに新たな投資に回すことで、事業の成長を加速させることができるのです。
この助成金の主なポイントは次の3つです。
助成金の申請ポイント、賃金は30円以上引き上げが条件
●賃金引き上げの要件
事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を30円以上引き上げることが求められます。
●助成対象経費
生産性向上や労働効率の増進に資する設備投資等が対象となります。具体的には、機器・設備の導入、経営コンサルティングの利用、人材育成・教育訓練の実施などが含まれます。
●助成率と上限額
助成率は、事業場内最低賃金の引き上げ前の金額によって異なります。たとえば、令和7年度(2025年度)は、1000円未満の場合は助成率が5分の4、1000円以上で4分の3となります。助成上限額は、引き上げる賃金額や労働者数に応じて変動し、最大で600万円が支給される場合があります。
この助成金を活用することで、企業は賃金引き上げによる人件費増加の負担を軽減しつつ、生産性向上のための投資を促進できます。結果として、従業員の処遇改善と企業の競争力強化の両立が期待されます。

