「オムツはずれの時期に差」「できないことが多い」早生まれの子をもつ親の不安…自己肯定感を育てるための「適切な声かけ」の中身【脳科学者が解説】

「オムツはずれの時期に差」「できないことが多い」早生まれの子をもつ親の不安…自己肯定感を育てるための「適切な声かけ」の中身【脳科学者が解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

小学校低学年くらいまでは、身体発達に大きな差があり、「足が速い」「運動が得意」な子が人気者になることもあります。早生まれの子をもつ親御さんも「体格・体力・スポーツで不利」と感じていることがアンケート結果から明らかになりました。では、子供の自己肯定感を育てるための声がけのコツはあるのでしょうか? 脳科学者で東北大教授の瀧靖之氏の著書『本当はすごい早生まれ』(飛鳥新社)より一部を抜粋・編集して解説します。

体が小さいうちは、人と比べない声かけを

アンケートから、子どもが早生まれであることによる影響を、親は主に「体格・体力・スポーツで不利」という部分で感じていることがわかりました。

 

そのような中で、幼少期の家庭や学校での評価が「体格・体力・スポーツ」を中心としているならば、早生まれ族は褒められることが減り、自己肯定感の低下につながる可能性があります。

 

これは親が感じているだけではありません。徒競走やリレーを通じて、足が遅い子や運動が苦手な子は、悔しい思いをしていることが多いかもしれません。人の目にさらされるというつらさもあります。このような状況がもしかすると、早生まれ族に劣等感を与えているかもしれません。

 

物理的に体が大きければ、少なくとも子どもの頃は、周りよりできることが多くなると思います。3月末に生まれた早生まれの子のあるお母さんは、小児科の先生に「うちの息子、早生まれですけど大丈夫でしょうか?」と聞いたところ、「これだけ丸々していれば大丈夫です」といわれたとか。幼い頃は、体の大きさは一つの安心材料になるのかもしれません。

 

一方で体が小さいと、気持ち的に引いてしまうこともあるかもしれません。そのような学年の中での無意識の優劣が、自己肯定感へ反映されていく可能性もありそうです。

 

ここで早生まれ族を育てる親ができることは、まずは適切な声かけをすることです。

 

特に体格や体力差があるうちは、周囲と比較しても仕方ありませんし、運動面で褒める場面を見つけるのが難しいこともあります。

 

では、どのように褒めればいいのか。実は褒め方にもコツがあるのです。

 

自己肯定感を高める褒め方のコツ

「徒競走でビリのとき、どう褒めればいいの?」

 

そんな風に思われた方はもしかすると、いつも「結果」にフォーカスしているのではないでしょうか。「結果」だけを見ていると、確かに褒める部分は限られてしまいます。実は脳科学的には、「結果」や「状態」を褒めることは必ずしも良い成果を生まないことがわかっています。

 

結論をいえば、褒めるべきは「努力」です。

 

ちょっと根性論のように思われるかもしれませんが、これは科学が証明していることなのです。

 

瀧靖之
東北大学教授

※本連載は、瀧靖之氏の著書『本当はすごい早生まれ』(飛鳥新社)より一部を抜粋・再編集したものです。

本当はすごい早生まれ

本当はすごい早生まれ

瀧 靖之

飛鳥新社

16万人以上のMRIを見た脳科学者であり、 早生まれの子どもを育てる著者が、 「早生まれは不利」という常識を科学的に覆す! ・生まれながらに「変化に強い力」を持つ早生まれ族 ・いちばんのNGは、「親が勝手に悲観する…

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