「仕事と子育てが終われば自由」という誤解
「老後になって、仕事・子育てから解放されてから人生を楽しもう」……こんな目標を立てている人もいるでしょう。もちろんその考え方自体は間違いではありません。しかし、「老後=自由」がすべての人に当てはまるとも限らないのです。
厚生労働省の「2023年の簡易生命表」によれば、現在の日本人の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳。50年前よりも10年ほど伸びており、90歳まで生存する割合は男性が26%、女性は50%に上ります。
一方で、年齢を重ねるごとに高まるのが、病気や介護のリスクです。実際、80〜84歳の人のうち、4人に1人以上(26.2%)が要支援・要介護の認定を受けており、85歳以上になると、その割合は実に6割(60.1%)にまで跳ね上がります。
つまり、65歳で「ようやく自由な時間ができた」と思ったときには、親の介護が必要になることも少なくありません。さらには、自分自身の体調や持病と向き合う年代に差しかかっている可能性もあるのです。
「仕事」「子育て」の次に待っているのが「親の介護」。これは決して特別な話ではなく、多くの人に起こり得る現実です。そしてその間に、「将来が不安だから」「贅沢は老後になってから」と、お金を使うタイミングを逃してしまうことも珍しくありません。
健康・時間・お金という3つの要素がすべてそろっている時間は、実はそんなに多くはないもの。未来に備えることは大切ですが、「いつか」のために今を我慢しすぎると、その「いつか」が来ないこともあり得ます。
人生は計画通りにはいきませんが、お金は使ってこそ価値があるもの。「今」と「これから」のバランスを考えながら、上手に使っていきたいところです。
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