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81歳の医師がたどり着いた答え「老後を穏やかに送れた人が、人生の成功者」
「終わりよければすべてよし」
これは医師として55年、たくさんの高齢者を診察し、自分自身が81歳という年齢を重ねてきたからこそ行きついた考えです。長い年月、数多くの高齢者と接してきましたが、人生の後半戦である老後を穏やかに送れた人こそ、人生の成功者だと考えています。
勤め先の会社で若い頃から充実した日々を送っていた人も、ビジネス界で華やかな活躍をし、うらやましがられるような成功を手に入れた人も、また家族や仲間に囲まれて喜びを分かち合う人生を歩んできた人もいました。
しかし、定年を迎え仕事という大きな生きがいを失った瞬間から、また健康を害してこれまでの生活が一変してしまった瞬間から、それぞれ人生が大きく変わってしまいます。
充実した生活を送っていたにもかかわらず、孤独に苦しみ、心が沈み、認知症へと進行してしまった人、資産を持ちながらも脳梗塞で突然倒れ、家族の選択により想像もしなかった場所で最期を迎えた人、そんな人を見ていると、どれだけ人生の前半がよくても後半を穏やかに過ごせなければ、その人にとって、とてもつらい最期の時が来るのを痛感しました。最期の瞬間が苦痛や孤独に覆われるなら、それまでの輝かしい日々の意味が失われてしまうように、あるいは、まるで否定されてしまうかのように感じられるのです。
これまで頑張ってきた人生の最期なのですから、そのときを自分自身が心から満ち足りた状態でいられるなら、それだけでいい人生だったと思えるのではないでしょうか。周りに感謝をして、自分はなんて恵まれていたんだ、よい人生だったと振り返ることができれば、それはもう十分幸せな人生だったといえると思うのです。
私は大学病院、在宅医療、そして老人ホームで、さまざまな人生を歩んできた方々を見送ってきました。最期の瞬間までを見据えて準備をしている人は、その老後が一層豊かになることを教えてもらいました。
