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着実にリターンを積み重ねるための資産運用ルール「分散投資」
分散投資には2つの意味があります。資産クラスの分散と時間の分散です。
資産の分散
まず、資産クラスの分散とは、値動きの異なる資産クラスを組み合わせてポートフォリオを構築することです。たとえば株式に投資するのであれば、同時に債券も保有するというのが、その一例です。
資産クラスの分散をするのであれば、できるだけ違う値動きをする資産を組み合わせるのがよいとされます。そこで必要なのが「相関係数」です。といっても自分で計算する必要などありません。JPモルガン・アセット・マネジメントのサイトに掲載されていた「主な資産クラスの相関係数」を見てみましょう。
相関係数とは、同じ値動きをするのか、異なる値動きをするのかをマイナス1~1の数値で示すものです。マイナス1に近づくほど値動きが逆になり、逆に1は同じ値動きであることを意味します。直近10年の日本株と日本国債の相関係数を見ると、マイナス0.19になっています。
これは、日本株が下落したとき、日本国債の債券価格はほんの少しですが、上昇することを意味しています。
ちなみに米国10年国債との相関係数はマイナス0.28なので、日本国債よりも分散投資効果が効いていると考えられますが、米国国債に投資する場合は為替レートの値動きにも気をつけなければなりません。いくら米国国債が値上がりしたとしても、米ドル/円で円高が進んでしまったら、為替差損によって、値上がり分が帳消しになってしまうことも考えられます。
実際、米ドル/円との相関係数を見ると0.39ですから、日本株が値下がりすると米ドルは対円で売られる、つまり円高になることを意味します。米国国債が値上がりしたとしても、円高によって値上がり分が帳消しになってしまうのです。
その意味では、為替変動を考慮した場合、日本国債のほうがまだ分散効果が得られると判断できます。
ただ、資産クラス別の相関係数をざっと眺めると気づかれると思いますが、逆相関性の高い資産クラスがほとんどありません。この表に掲載されている資産クラスを見るとわかるのですが、大半は伝統資産です。つまり伝統資産を組み合わせてポートフォリオを構築したとしても、あまり分散投資効果は期待できないことを、このデータは物語っています。
この点、オルタナティブ投資は、これらの伝統資産に対して相関性が相対的に低い、または逆相関になっています。いま、多くのアセット・オーナーが、伝統資産以外のオルタナティブを組み入れているのは、相関性が極めて低く、したがって高い分散投資効果が期待できるからです。
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