(※写真はイメージです/PIXTA)

タワーマンションでの暮らしぶり、そして一般世帯の居住者たちが「借りて後悔していること」とは…? 国土交通省公表の「不動産価格指数」の推移とともにみていきましょう。

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    「不満はないですが、1つ後悔しているのは…」

    続いて、山田さん(仮名・30代/男性)にも話を伺った。山田さんは夫婦共働きで、世帯年収は1,200万円ほど。1LDKで家賃約24万円の部屋に住んでいる。

     

    「いいですよ、タワマン暮らし」

     

    山田さんは打って変わって、現在の生活に満足度が高い様子だ。

     

    「眺望もいいし築浅で設備も綺麗ですし、生活に不便な点も特にないですね。『タワマンは壁の素材が軽くて薄いらしい』なんて言われることがありますが、私は騒音などに悩まされたことはないです。『エレベーターが渋滞する』なんて噂もあるようですが、少なくとも私は混雑する場面に遭ったことはありません」

     

    賃料は確かに高いが、値段に見合った価値を十分に感じているとのこと。

     

    「今のタワマンに住んでいて不満はないですが、だからこそ賃貸ではなく購入しておけば……という後悔はあります。これから購入するとなったら、これまでに払ってきた賃料がムダだなとも思いますし、しかも私たちが賃貸を始めた時期より、今の方がずっとマンションの相場が上がってしまっているので」

     

    国土交通省が公表した、全国の不動産価格指数の推移をみると、現在のマンション(区分所有)価値は2010年と比べて2.0倍超という驚異の結果。戸建住宅の1.2倍以下と比較しても、極めて急角度で上昇したことがわかる[図表]

     

    出所:国土交通省
    [図表] 出所:国土交通省

     

    タワマン暮らしを気に入ったからこそ、賃貸を選択したことへの後悔が多少あるらしい。それでも、これから先ずっと今の住まいに住み続ける心づもりかと尋ねると、

     

    「年を取ったら落ち着いたところに住みたいですかね。購入するにしても、永住向きの施設ではないかなと思うので」

     

    という回答。タワマンでの暮らしを、束の間を楽しむものと捉えている居住者も多いのかもしれない。

     

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